秋に染まる涸沢 [fsc梓の山行]
朝遅く 降り続いていた雨が止んだ。
雲が流れ、ときおり青い空ものぞいた。
時遅く もう頂へ向かう気にはならなかった。
穂高の峰に雲が流れ
山肌が秋色に染まる
秋色の景観と 少しばかりの酒に酔い 涸沢の時を過ごす。
涸沢 H22.10.10
夏 八甲田山 [fsc梓の山行]
遠い北の地にある、八甲田をいつか訪ねてみたいと思っていた。
暑い夏の日、八甲田をめざした。
酸ケ湯の駐車場に車を停める。
樹林帯の中を登り、硫黄のにおいのする沢を渡り、
仙人岱の草原に着く。
清水が湧き、草原を流れる。
花の咲く草原を辿り
花の中の小さな池の縁を歩き
大岳を登る。
山頂近くの池を過ぎ、
山頂に着く。
雲が湧き出してきていたが、周囲の八甲田の山なみをながめる。
大岳を下り、
上毛無岱の草原を歩く。
チングルマやキンコウカの花の盛りはもう過ぎていた。
急な樹林帯を下り、
下毛無岱の草原の中を辿り
酸ケ湯に戻る。
混浴の千人風呂で汗を流す。
樹氷の雪原、遠い昔の雪中遭難の出来事・・。
雪の八甲田にもスキーをかついできてみたいが、
遠い・・。
H22.8.10 日本百名山 その97
夏 岩手山 [fsc梓の山行]
いままで何度か岩手山を麓から眺めたことがある。
何年か前 岩手山の山麓をとおり八幡平へ向かった。
今年の春 岩木山からの帰り道 岩手山を眺めながら高速道路を走った。
H22 春
東北とはいえ夏の暑い日、岩手山をめざした。
山麓から 岩手山は雲にかすみ見えなかった。
馬返しの広い駐車場に着くと、樹林の上に岩手山が姿を現す。
樹林帯を一合目、二合目などの標示に励まされながら登る。
七合目を過ぎると展望がひらけ、岩手山を仰ぎみる。
潅木の中に咲く花を眺めながら
不動平を歩き。
火山礫の登りとなり、
もう咲き終わったコマクサ、
まだ咲き残るイワブクロなどをみながら、火口縁の山稜を辿り、
岩手山山頂薬師岳に着く。
しばし 山頂から火口と火口丘妙高山などを望む。
雲が多く 遠くはみることができなかった。
火口縁をくだり、そこここに咲く花や
古い社などをみながら火口原を辿り、
八合目にもどり冷たい清水で一息。
山麓にくだり振り返ってみたが、雲に覆われ 岩手山の姿はもう見えなかった。
H22.8.9 日本百名山 その96
残雪と花の雨飾山 [fsc梓の山行]
何年か前、紅葉の雨飾山へ登り、強い風に吹かれたことがあった。
今また 新緑に染まりだした雨飾山を山の仲間達と訪れた。
ミズバショウが咲く川沿いを歩き
山は朝から青空が広がった
新緑のブナ林を登るにつれ残雪が山腹を覆う
険しい山肌を仰ぎ、荒菅沢の雪渓を歩く
雪の消えた稜線に咲く花達
花を見ながら
山頂へ
白く連なる北アルプスの峰々
雪の残る金山、焼山、火打山の山稜
しばし 山頂にたたずむ。
H22.6.6
この山で、うれしい出逢い
岩や雪を教わり ザイルを組み 山にたいして影響をうけた 山岳会の先輩とその奥さんに はからずも出逢った。
前日の夕方 立ち話をした時はお互いわからず離れたが、翌朝また顔をあわせそれと知った。40年以上経っての出逢い。
相前後して登り、短い会話のなかに、懐かしいあの日々が浮かぶ。70を過ぎいまだに健在。
まだ雪の残る日光白根山 [fsc梓の山行]
何年か前、残雪の白根山に登ったが、雪混じりの霧に覆われその姿をみることはできなかった。
今 新緑の時期 白根山を訪ねた。
弥陀が池へ登ると、雲の切れ間に雪の残る白根山が姿を現す
残雪の山腹を登る
五色沼を望む
岩峰の山頂
残雪に囲まれた五色沼
五色沼畔
まだ消え残る雪に飾られた白根山の姿に触れた。
H22.5.30
残雪の岩木山 [fsc梓の山行]
弘前城内を覆い尽くし咲き乱れる桜
桜も凄いが、人も凄い
岩木山は花曇りに霞む
H22.5.3
弘前城を歩いた翌日、東北とはいえ暖かい日
花にはまだ早い林檎畑の向こうに 白い残雪に覆われた岩木山 を目指す。
岩木山スカイラインを車で走り、八合目の駐車場へ。
駐車場から 残雪の山腹をしばらく登り、
リフトにのったかみさんと合流、リフト終点からは雪の消えた岩尾根を登る。
残雪の山頂
山頂を目指す人達の多くはスキーを担ぎ、山頂付近から 白い残雪の斜面を山麓に向かって滑り降りていた。
山スキーはやったことがないし、そんな技術もないが、いつかスキーを担いで東北の残雪の山を訪ねてみたい。
雪の消えた山麓に
咲き始めた花達
H22.5.4
残雪の岩木山を訪ね、
訪れた日本百名山は 95山となった。