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樹林に覆われた尾根を辿り 雲取山へ 明るい落葉松の尾根を下る [fsc梓の山行]

 まだ暑い9月のはじめ、雲取山をめざした。

 渋沢から一番電車にのり池袋を経由し西部秩父でバスにのり、三峰神社に着いたのは陽も天高いころ、狼の石像がたたずむ鳥居をくぐり鮮やかな色彩の三峰神社に立ち寄る。

 かれこれ50年近くたつ遠い昔、高校生の仲間達と三峰のケーブルにのり三峰神社から雲取山にのぼり、七つ石山の長い下りを歩いた覚えはあるが、いく年月雲取山の山の姿は記憶から消えてしまっていた。

 三峰神社から檜の木立の中をゆるく歩き、楢やブナなどの広葉樹林の尾根路となり、霧藻ケ峰に着く、小屋の前の木立が開けた先に両神山がかすむ。

 岩に木の根が絡みついた樹林の尾根を登り、白石の肩などというところがあるが 肩をすぎても頭になかなかつかない、前白岩山などを越え、コメツガやシラビソの樹林が覆った白石山の山頂。きつい登りもおわり、白く咲くゴマナの花の中を下ったり尾根を巻いたりし、大ダワの鞍部へ、霧が出てきたがここまでくれば今夜の宿雲取山荘まで後一登り、ベンチでゆったり休憩。

 山の花は写真に撮ったり、人に聞いたりすこしずつ覚えたりしているが、山の木々の名はなかなか覚えられない、木の幹に名札が貼ってあったりしてコメツガか シラビソか などと知るが、山の針葉樹の名くらいは知りたいと思っているが、いまだに判らない樹が多い。

 山小屋はあまり好きではないが、泊りの山行でも重い荷物をもたず雨でも濡れずに寝れるのは助かる、今日はその恩恵にあずかる。咲き残ったヤナギランのわきのベンチでビール。

  霧の朝、小屋に泊っていた人達は夜明けとともにみんな発った、まだ早すぎると思いながらも小屋を出る。

 苔むした深い樹林の中を登り、ほどなく霧に覆われた雲取山山頂、東京都の最高峰に立つ。

 あいにくの霧で四方の山は見えず、おまけにデジカメも壊れ写真も撮れず。

 雲取山から落葉松の木立と笹原や くさ原の明るい尾根を下り、斜面に群れるマルバタケブキの枯れた花を横目に七ツ石山に向かう、七ツ石山の手前から樹林の山腹を下る。

 のんびり歩いて鴨沢のバス停へいくつもりだったが、小屋を早く出たので予定より1時間半ほど早いバスに間に合いそう、下る途中からバス停まで走る。バスには まにあったが、その夜膝が痛んだ。

 

 東京都にあるとはいえ雲取山は山深い。奥多摩や奥武蔵の山波は、奥深く続き樹林に覆われた雲取山に至る。奥秩父の2000mを越える山々のつながりは雲取山からはじまり 甲武信岳や金峰山を経て瑞牆山や小川山まで長く続く。 

                                                   H21.9.5~6


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