山深くカールを抱く黒部五郎岳 [fsc梓の山行]
夏の暑い日、山の仲間3人で黒部五郎岳を目指した。
新穂高に車を置き、陽ざしの強い川沿いの道を歩き、わさび平の木立の中にテントを張る。
早朝わさび平をたち、小池新道を辿り、鏡平へ。
鏡平から急な登り、弓折分岐へ出る。
昨年もここを歩き水晶岳に登った。
花をみたり、
槍や穂高を眺めながらの稜線歩き。
双六小屋から巻道ルートを行く。
山肌に咲く花々、
残雪と雪解けの流れ、
この山域に魅せられる。
北アルプスの山々に囲まれた三俣山荘のテント場にテントを張る。
霧の朝、雨支度で黒部五郎岳に向う。
霧が流れる山稜、霧は雨に変わり、何も見えない長い下り。
黒部五郎小舎でコーヒを頼み、雨を一時しのぎ。
雨に黒くけむる岩、雨に濡れ咲く花。
行く手にカールの大きく白い残雪、
それを取り囲むように霧に見え隠れし聳える岩壁。
急な斜面に花の咲くカールの側壁を登り、稜線にでる。
岩の稜線を上り、黒部五郎岳山頂に立つ。
雨は止んだが霧に閉ざされた山頂。
今 黒部五郎岳に登り、日本百名山 全山登頂を達成した。
今年は70の声をきく、山に登り50年以上が過ぎた。これからも山に登れたらいいなと思う。行きたい山、登ってみたい岩場や見てみたい花もある。
下りにかかると、霧がとれ、
カールの全貌がみえはじめた。
草原に立つ黒部五郎小舎。
戻り道ふりかえると黒部五郎岳が姿をみせた。
テントに戻り、黒部五郎岳登頂に乾杯。
その夜は冷えた。
晴天の朝、花の斜面を登り三俣蓮華岳山頂に立つと、
カールを抱いた黒部五郎岳がよく見えた。
帰り道は長い、足を引きずり新穂高に下る。露天風呂で山の余韻に浸る。
平成26年7月25日~28日
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